ローコストダイナミックマイク比べ

自宅で簡単なナレーション録りぐらいはしたいなと思い、某並行輸入屋さんのレビューで褒めちぎられまくっているべリンガーのXM8500を購入、これを機会に職場にあった2種類のハイコスパマイクとの比較を試みました。

左からShure社SM48S、Behringer社のXM8500、右がClassicPro社のCM5。お値段はそれぞれ5800円、2300円、980円(サウンドハウス)となっています。ちなみにXM8500とCM5にはハードケースが付属します。
ちなみにSM48にはスイッチなしが、CM5にはスイッチ付きがそれぞれ同じ価格で提供されています。XM8500にはスイッチ付きの商品はありません。



それぞれのマイクの仕様については以下のとおり(サウンドハウス商品紹介よりばっすい)
SHURE(シュアー)/SM48
特徴 :気軽に使える、多目的マイクロホン。ボーカルはもちろん、スピーチにも最適なクリアな音質。ハウリングに強く、低域はロールオフし、近接効果を防止。
ダイナミックマイク ■指向特性:カーディオイド ■周波数特性:55Hz〜14kHz ■インピーダンス:150Ω ■開回路感度:-57.5dB re 1V/Pa ■コネクタ:XLR3ピン、オス ■寸法・重量:φ54×全長166mm、370g ■付属品:マイクホルダ、マイクポーチ

BEHRINGER(ベリンガー)/Ultravoice XM8500
特徴:BEHRINGER/XM8500はその高い音質と信頼性は多くのプロボーカリストをも魅了。カーディオイド特性によりハウリングを削減。試して損のない魅力の価格。
■タイプ:ダイナミックマイク、ボーカル用、Ultravoice ■指向性:単一指向性 ■全長:約16.5cm
■重量:約290g ■F特:50Hz〜15kHz ■インピーダンス:150Ω ■感度:-70dB ■ショックマウントシステム内蔵 ■マイクホルダー 5/8インチ ※3/8インチへの変換ネジ付 ■ハードケース、マイク用クリップおよびスタンドアダプターを付属 ※1年保証対象外

CLASSIC PRO(クラシックプロ)/CM5
特徴:【価格でいくならコレ!】ボーカルや楽器、何でもOK!ケース、ホルダー、変換ネジ付。スイッチ付のCM5Sもラインナップ。超ハイコストパフォーマンスモデルです。
■タイプ:ダイナミックマイクロフォン ■出力インピーダンス:600ohm±30% @1kHz ■感度:-73dB±3dB ■周波数特性:80Hz〜15kHz ■指向性:180°(平均)-15dB @200Hz〜2kHz ■ON/OFFスイッチ:無し ■付属品:マイクホルダー / 変換ネジ / ハードケース


最初は自分の声をミキサーでモニターしてみました。
SM48S…バランスのいいスムーズな音、なるほど聞きなれた感じの音なので安心感がある。若干引っ込んだ感じに聞こえないわけではないんだけれど、かえって音圧のある声を出したときにはきれいに拾ってくれる。ハンドリングのノイズも抑えられているし、吹いたときのノイズも不快感が少ない。安くてもShureって感じかな?

XM8500…バリッと前に出てくる音圧感のある音、少々ザラッとした感じも受けるが、パンチのあるドンシャリな音は元気がほしいときにはいいかも?ハンドリングノイズに低音成分が多いのが気になったけど抑えられ方はSM48と同じレベル。吹かれたときの音は結構大きく感じるので注意が必要かも?。

CM5…思ったよりバランスは悪くないけれど耳につく音域に足りないか、逆に多すぎる帯域がある。音圧自体も若干小さめでで1目盛りぐらいあげて他の2本と同じになるぐらい。スイートスポットはすごく狭いけど、男性の声なら十分に拾ってくれる感じです。ただ、グランドノイズとハンドリングノイズはけっこう大きいので場合にとってはゲートできったほうがいいかも?

(編集画面:1段目はCDソースのLch、2段目はSM48S、3段目がXM8500、4段目がCM5)

次にCDプレーヤの左chの再生音をNS-10Mから出し、ウーハーのエッジから1cmのところで集音してみました。エッジの位置は3時です(ただし10モニは天地をひっくり返して設置しています)インターフェースはE-MU1820m、ゲインの位置はマイクごとに変えていません。録音はCubase5で行いました。

編集画面を見ただけでもXM8500の音圧がひときわ大きいのがわかります。音楽ソースではCM5の音色の違いはそんなでもなくてむしろ低音がしっかり拾っているのが印象的でした。逆にXM8500はザラザラ感が気になりました。

これで全て同じ値段なら「どれがいい」って事にもなるのかもしれませんが、ローコストとは言えSM48が1本の値段でCM5が6本買えちゃうわけですから、比べるというよりは「どう使い分けるか」ってことを考えたほうがいいのかもしれません。

ちなみに万能選手はやはりSM48かな?ナレーションや男性ボーカルだったらSM58と同じように使えると思いました。CM5はこの値段ですから本数を揃えたいときや野外で天気が悪い時用ですね。あと、キックとかベースのマイク録り、ギターアンプに複数本立てるときにはいいと思います。

で、今回購入したXM8500ですが、意外に中途半端だったかも?(笑)吹かれに弱いのでロックボーカルやナレーション録りだったら48に譲る感じですし、女性ボーカルだったらコンデンサマイクのほうがよさそうです。残るは楽器用って事ですかね。スネアとかに57とは違うキャラクターを出したいときとか、フルートやサックスの生楽器にいいかもしれません。

あ。あとカラオケ用のマイマイクにはぴったりかも!?黒いウインドスクリーンは見かけもいいしヘッドが小さいので絵的にも顔が隠れなくていいのでは?

まとまりがなくなってしまいましたが低価格マイクでも工夫次第でいい感じに使えるのではという感想を持ちました。
あと試して見たいのでは
これ
これ

コンデンサーでは
http://www.soundhouse.co.jp/shop/ProductDetail.asp?Item=872^MXL770^^



さて、このマイクで何して遊ぼうかな…