SOUND SAURUS

 久々に音源を購入!といっても見つけたのはパソコン屋さんのジャンクコーナー!お値段は1000円也!

その名も「サウンドザウルス」まずネーミングからして某R社の「サウンドキャンバス」を意識してます。でもロゴ自体はなにげにシャープっぽい(笑い)そしてこのパネル!ペパーミントグリーン流行った時期ありましたもんね。ヤマハのラックマウントエフェクターリズムマシンとかこの色のロゴだったような気がします。そんな「他社のいいところ取りした」はずがなぜか「インチキクサイ感じ」にしかなってないこの製品。もう一瞬で惚れました。何も確かめないで速攻レジに持って行きました。

 所が所が…家に持って帰って袋を開いていみてあらびっくり
まず本体の他に純正のACアダプタ、ケーブル類、マニュアルと箱以外の付属品は揃ってました。しかもケーブルはすべて未使用!ACアダプタだけでも中古では500円ぐらいするし、マニュアル付きのGM音源はいくら古くても500円なんてことないです。外観は流石にくたびれてるけど破損等は一切ありませんでした。

 次にネットで「サウンドザウルス」「GH-1000」でググってみてビックリ…
(有)日本エニアックっていう聞いたことない会社(もちろん現在は無い)が販売元になってるのですが、この製品はなんとスズキ楽器(日本ハモンド)が製造してました。中身はちゃんとしたモノだったんです。ちなみにACアダプタつないでMIDIキーボードつないだら普通に音出しできました。若干ノイズっぽい音がする音色もあったけどおそらく1994年当時のGM音源ってこんな感じだったんだと思います。

 音色はR社、Y社、K社とはやっぱ簿妙に違います。ちょっとプラスチッキ-な感じもあって「変な音もある」とか書いてたWEBページの意見もうなずけた。「あーやっぱ、おもちゃだったか?」と思いつつふっとマニュアル見たらGM並びの音色に加えて「バリエーション音色」ってのがありました。実はこれが宝の山がでした。

 まずオルガンの音〜ハモンドとは書いてなかったんですがドローバーセッティングまでマニュアルに乗ってました。しかもオルガンの音色だけすげー多い!(笑)異様に多い!普通、GM音源だとオルガンはGM#017から#21の5種類なのにバリエーションは32種類、そのうち#017ドローバーオルガンには24種類のバリエーションがありました。しかもこれがホントに1音色1音色違うんだから驚きです。

 次にレスリーエフェクト搭載!この時代のレスリーエフェクトとしては画期的なそっくり感です。しかもそのスピードコントロールをコントロールチェンジ#92のパラメータで受けていること。普通、エフェクタのパラメータはエクスクルーシブメッセージで受けることが多いのにコイツはつ違う!コントロールチェンジだからマスターキーボードにつないだフットスイッチとかで操作できるし、フットじゃなくてもタダののアンラッチのスイッチでいいから自作だって出来ちゃうかも?!もとの位置に戻る仕掛けは輪ゴムあたりで十分かな?…みたいな所まで考えちゃいました。

 さらにこの音源には「スズキ楽器」ならではの音色が含まれてました「メロディオン」…奏でてみるとやはり確かにピアニカっぽくない!暖かくてしめった感じです。なのに腰は強い…みたいな。これはソロでもバッキングでも使える感じです。それにしても「メロディオン」の持つブランド力ってすごかったんですねとかいいつつしばらくこの「メロディオン」で遊んじゃいました。

 とまぁ、たった1000円のジャンクにしては楽しめるお買い物に久々のヒット感を感じてしまいました。小さい話ですけどおいら的にはとても嬉しかったのでした。