旅先で聞いた音3

yammer2006-10-28

おフランスのパリはラ・ビレット、音の常設展示の一つであります。たしか、バーチャルパーカッションみたいな名前が付いていたような気がします。これは見た目は何にも無いガラス張りの部屋です。

で、使い方と内容は以下の通り
①部屋には中央にいすがあり、入ってガラスに向かって腰掛けます。
②手や足を前、上、左右と動かします。
③手足の位置や動きに合わせてパーカッション音(オーケストラの)が部屋の中にも外にも鳴り響きます。
この部屋の前は「ドン、ガラガラ、スタタタ、トゥツウン、ジャーン」といった案配にかなり騒々しいです。しかし、部屋の外でそれを聞かされている人はみんなニコニコです。その音を紡ぎ出している人の動きがメチャクチャ可笑しいからです。中の人が暴れ疲れて外に出てくるとさっきまでゲラゲラ笑ってた人達の一人がが顔を引き締めて中に入り、両手をすくっと挙げたかと思うとさっきの人の動きの何倍も早くかなり(メチャクチャ)な演奏を始めたんです。それも本人はもう陶酔しきってるんです。これには私も死ぬほど笑わせていただきました。



当然ですが私も後からこのブースに入りました。
で、座って分かったのはセンサ感度をかなり高目に設定しているって事です。というか不安定なんですよ。同じ位置に同じ早さで手を差し出しても違う音が出ちゃったりするんです。つまり外から見て思うほど簡単じゃ無いって事なんですよ。当然、マジになっちゃいます。でもって、これがいつの間にか陶酔に変わるんです。音に酔うんじゃなくて自分に酔うんですよ。これが彼らの音の楽しみ方なんでしょうね。
ですからここでの音の役割はあくまでも「記号」。
ゆえに「いかにも12ビット24kHz」って感じのサンプリング音で十分だったりします。中で気持ちよく「演奏されちゃったり」しても困るわけですもんね。


そういえばエッフェル等の前の建物(何とか宮殿)のテラスみたいなところで延々とラテンパーカッションアンサンブルみたいな事をやっている人たちが居ました。編成はティンパレスとコンガとジャンベとシェーカーでした。いやー凄い凄い、っていうか周りが盛り上げるモンだからなかなかやめられないみたいでした。夜中の12時過ぎてもドカスカモカスカ…とやってました。これが私の「エッフェル塔のBGM」でした。

あれ、毎日やってるのかなぁ…